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WAON RECORDS



詳細情報

ジャケットイメージ

クラリネットデュオ 加藤京子&横田揺子
古楽器・現代楽器によるクラリネットの時間旅行

加藤京子(クラリネット/priod クラリネット) 横田揺子(クラリネット/priod クラリネット/バセットホルン)
喜多宏丞(ピアノ CD1) パブロ・エスカンデ(ピアノ CD2)

ALQ-4848 / 70min(LIVE) + 70min Stereo / 2CD 2022年9月30日発売 税込¥3,520 販売:アルブレー扱い
JAN/EAN 4560205950150

解説:加藤京子・横田揺子(日本語)

レコード芸術誌〈準特選盤〉 

CD1は、一夜で古楽器から現代楽器までを俯瞰的に聴ける意欲的なプログラムで、クラリネットの音色世界の可能性がさらに広がる必聴のライブ録音。CD2は、クラシカルクラリネット2本をフューチャーし、19世紀の楽器ならではの深い音色感を存分に出し切った名演奏。雄弁な2本のクラリネットに豊かな色彩感を添えて古楽器界に新風を吹き込む。
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[収録曲目]

 ●CD1(演奏会のライブ録音)

1-2.J.B.ボワモルティエリゴドン/ジーグ
3-5.W.A.モーツァルト12の二重奏曲 K487(496a)より
  1.Allegro 2.Larghetto 3.Allegro
6-8.B.H.クルーセル3つの二重奏曲 作品6より 第2番 二短調
  1.Allegro agitato ma non troppo 2.Siciliano 3.Rondo alla Svedese
9-11.F.プーランク2本のクラリネットのためのソナタ
  1.Presto 2.Andante 3.Vif
12.S.V.ラフマニノフ悲しみの三重奏曲 第1番 ト短調
13-15.吉松 隆パラレルバード・エチュード 作品39
  1.Collector 2.Base 3.Emitter
16-18.F.メンデルスゾーン演奏会用小品 第2番 作品114
  1.Presto 2.Andante 3.Allegretto grazioso
19-21.A.ポンキエッリ2本のクラリネットとピアノによる喜遊曲 イル・コンヴェーニョ 作品76
  1.Allegro 2.Andante sostenuto 3.Allegretto scherzo-Presto

 ●CD2(A=430Hzで収録)

1-5.J.B.ボワモルティエ2本のフルートトラヴェルソのためのソナタ 作品2より 第2番
  1.Allmande 2.Courante 3.Rondeau 4.Rondeau 5.Gigue
6-8.B.H.クルーセル3つの二重奏曲 作品6 第1番
  1.Allegro moderato 2.Poco andante 3.Rondo Graziosoe
9-11.3つの二重奏曲 作品6 第2番
  1.Allegro agitato ma non troppo 2.Siciliano 3.Rondo alla Svedese
12-14.3つの二重奏曲 作品6 第3番
  1.Allegro 2.Andante con moto 3.Allegro vivace
15-18.G.Ph.テレマン2本のクラリネット(シャリュモー)のための協奏曲 ニ短調 TWV 52:d1
  1.Largo 2.Allegro 3.Adagio 4.Vivace
19-21.C.シュターミッツ2本のクラリネットのための協奏曲 変ロ長調
  1.Allegro 2.Andante moderato 3.Tempo di Minuetto

[演奏者プロフィール]

加藤京子 かとうきょうこ(クラリネット)
京都市出身。武蔵野音楽大学、同大学院修了。NTTドコモ奨学金受賞。ミュンヘン国立音楽大学に留学、同大学院修了。マイスターのディプロマを取得。EuroArtPrahaよりCDリリース。文化庁芸術祭参加、音楽祭招待、現代作曲家の作品初演など国内外でリサイタル、室内楽に多数出演。チェコZIROVNICIのクラリネットフェスティバル、ミュンヘン大学、パリ・プチマルメゾン城での招待演奏で好評を得る。初リサイタルでは「音楽の友」に高評が掲載。ベルリンフィル元首席、U.ローデンホイザー氏のリサイタルで共演。大阪音大研究助成によるリサイタル6人の作曲家全作品初演、CD制作、他、協奏曲ソリストにも招待される。帰国後、2008年からクラリネット室内楽を紹介する「KYOの響」を主宰し、2019年3月には第5回目の演奏会を行いシリーズとして続けている。またミュンヘン留学時代からの友人、横田揺子氏と2本のクラリネット曲を紹介してきている。クラリネットデュオリサイタルの為に横田氏と共にベルリンフィル首席奏者W.フックス氏のレッスンを受講。これまでにU.ローデンホイザー、K.ベルケッシュ、山本正治、黒岩義臣、柳瀬洋、ピアノを江口洋子氏に師事。2022年「クラリネットとピアノ編曲アルバム」リリース。関西現代音楽交流協会演奏家会員、一般社団法人日本クラリネット協会会員。2018年から古楽器も始め、テレマン室内合奏団の演奏会に出演している。京都橘大学、京都音楽院で課外活動の指導にあたる他、日本クラシック音楽コンクール他コンクール審査員を務める。2020年、福祉音楽パートナー指導者養成コースを終了。

Photograph © Ayane Shindo

横田揺子 よこたようこ(クラリネット)
東京藝術大学音楽学部卒業後、渡欧、ミュンヘン国立音楽大学にてマイスターディプロム、バーゼル市立音楽院にてコンツェルトディプロムを取得。クラリネットを小林利彰、村井祐児、山本正治、G.シュタルケ、F.ベンダの各氏に、室内楽をG.ヴィス、S.アッツォリーニ、E.アッビュール、R.グライス-アルミンの各氏に師事。ヤマハ新人演奏会出演。2005年東京文化会館にて日本演奏連盟・文化庁主催のソロリサイタル、2007年かつしかシンフォニーヒルズ、宜野座村がらまんホール(沖縄)、2021年スペースDo(東京)、ASIVI(鹿児島)にて室内楽リサイタル開催。アンサンブルogtsの一員として熊本県立劇場演奏家派遣アウトリーチ事業に参加、2013年CD「音楽定食」リリース。トリオダンシュSUAVEを主宰、オーストラリアのアデレード国際現代音楽祭、o’zAsiaFestival、オーストラリア・ダブルリードソサイエティ・コンフェレンス、韓国の中央大学校、ソウルオリンパスホールにて招聘演奏およびワークショップを行い、2012年CD「カミーノ」リリース。2016年ポーランドのヴロツワフで開催されたフェスティバル「クラリマニア」に出演、邦人作品を紹介。加藤京子氏とのクラリネットデュオ、アンサンブルogts等の室内楽を中心に活動するかたわら、古楽器演奏にも携わり、クラシカルプレイヤーズ東京、リベラ・クラシカ、バッハ・コレギウム・ジャパン、テレマン協会等の演奏会に参加。アンサンブル、ソロ等のコンクール審査員、マスタークラスの独日通訳等の活動にも携わる。日本管楽芸術学会員、日本音楽表現学会員、一般社団法人日本クラリネット協会常任理事、東京藝術大学グローバルサポートセンター特任准教授。

喜多宏丞 きたこうすけ(ピアノ CD1)
奈良県出身。京都市立(京都堀川)音楽高等学校、東京藝術大学、同大学院修士課程を経て博士課程修了。博士号取得。カールスルーエ音楽大学に留学。パリエコールノルマル音楽院ディプロム取得。これまで、東京藝術大学、京都市立芸術大学、エリザベト音楽大学、大分県立芸術文化短期大学で講師を務める。第77回日本音楽コンクール優勝をはじめ、ピティナG級金賞、エウテルぺ国際、イスキア国際、アジア国際、大阪国際、横浜国際、カラーリオ国際各コンクール第1位、東京藝大同声会賞、京都芸術祭新人賞、読売新人賞、ABC新人コンサート最優秀賞など受賞多数。各種演奏会出演のほか、瀧廉太郎研究者として論文執筆、講演会、テレビ・ラジオ出演、NHK「FMシアター」ピアノ演奏担当。ピティナレコーディングスよりデジタルアルバム発売。これまでに、田中美鈴、多美智子、松井和代、角野裕、ハンカヤ、フランソワーズ・ティナの各氏に師事。

パブロ・エスカンデ Pablo ESCANDE(ピアノ CD2)
ブエノスアイレスの音楽院でディプロマを取得後、オランダでチェンバロ、フォルテピアノ、通奏低音を J.オッホに師事。R.フォールトマンにオーケストレーションを、アムステルダム音楽院にてR.レイナに作曲を学ぶ。世界各国から委嘱を受け、国際的なアーティストにより各地で演奏されている。またチェロオクテット“コンフント・イベリコ”、ロッテルダム室内オーケストラ、ホーランド・ウィンド・プレイヤーズ、ザ・タローシンガーズ、京都フィルハーモニー室内合奏団などの注目すべきグループの編曲にも携わっている。2008年アメリカ・アリエノール作曲コンクール名誉賞受賞。2016年イタリア・ノヴァーラ映画音楽作曲コンクールにて、最もオリジナリティのある作曲家賞受賞。TRINAC2017で優勝し、アルゼンチン作曲家代表(室内楽部門)に選ばれる。オランダ在住中は数々のオペラやプロジェクトに伴奏者として参加。日本テレマン協会ミュージックアドヴァイザー、テレマン室内合唱団指揮者、京都女子大学非常勤講師。


[Recording Data]

録音日時・場所
CD1 2018年9月 京都青山音楽記念館バロックザールでの演奏会のライブ ホール音響スタッフ録音(?)
CD2 2021年3月 京都府立府民ホールALTI(Tr.15-21) 2021年9月 カトリック聖ヴィアトール北白川教会
  • Recording Drector : 阪本正彦
  • Mastering : 横田林三(CD1)
  • Recording, Editing and Mastering : 東主税(East Power Mastering CD2)
  • Photography : 進藤綾音/谷口良爾
  • Cover design : 橋本美千子(JY Design)
  • Production coordinator : 小伏和宏(Waon Records)

[録音のこだわり]

CD1は、ホールの音響スタッフの方の録音と思われますが、記録がなくどなたの録音かがわかりません。ペアマイクと思われる自然な録音です。マスタリングエンジニアにより適切に整音されています。CD2は、マルチマイクによる録音ですが、East Powerの東主税技師による優秀な録音・マスタリングです。息の合った演奏を深い響きでまとめられています。ぜひお楽しみください。