Opus 7

摩寿意英子・太田里子
クルムホルツ/ハープのためのソナタ 作品8 全6曲
〜マリー・アントワネットに命をかけて仕えたランバル公妃に献呈〜
2004年5月17日(月)午後7時開演 ¥3,500(自由席)
終了しました。満員御礼!

ボヘミヤ出身で、ハイドンに作曲を学んだJ.B.クルムホルツ(1742〜1790)はハーピストとしても各地で活躍し、1777年よりパリを拠点としました。このハープのためのソナタはその頃作曲されたもので、随所に牧歌的な民謡の親しみやすいメロディーが現れます。1788年に作曲されたモーツァルトのフルートとハープのコンチェルトの第1楽章の主題が、第2番のソナタに現れているのも興味をひきます。今回は、オリジナルの初版楽譜、ハープはオリジナル楽器、オブリガートフルートもこの時代様式の楽器を使って演奏します。
この曲は海外でも再演されたことが無く、世界で初めて再現される当時の響きを、どうかお聴きのがしなく!

《使用楽器》 ハープ:Naderman(マリー・アントワネットの専属ハープ製作者)製作 1770年頃
       クラシカルフルート:A.Grenser(8key)モデル J.Tardino製作 Italy, 2003年

◆出演◆
摩寿意英子 ハープ
太田里子 フルート

◆プログラム◆
J.B.クルムホルツ/ヴァイオリンまたはフルートオブリガート付きハープのためのソナタ作品8
1780年ヴェルサイユで出版の初版楽譜/オリジナル楽器を使用〈世界初、当時の響きを再現!〉


摩寿意英子 Eiko Masui

7才よりピアノを始める。東京芸術大学日本画科卒業後ハープに転向。同大学音楽学部ハープ科大学院在籍中に イタリア政府給費留学生として渡伊。 ローマの国立サンタ・チェチーリア音楽院を最優秀の成績で卒業。 帰国後芸大大学院修了。
1976年日比谷公会堂において日本フィルハーモニーと、タイユフェールのハープコンチェルトを本邦初演以来、国内及びヨーロッパで、ソロや室内楽の分野で演奏活動。
サントリー音楽財団主催コンサートで邦人作曲家の作品を数多く演奏。フルートのマクサンス・ラリューやソプラノのシャルロット・ド・ロスチャイルドなど海外の一流演奏家とも共演。
2003年東京でクルムホルツ作曲ハープの為のソナタ作品8、全6曲を220年前の初版本を用いて世界初演。
シングルアクションハープや天平時代の復元楽器、箜篌(くご)による 演奏も手がけている。CD「恋の鶯」がある。
現在、神戸女学院大学講師。日本ハープ協会常任理事。

homepage
http://members.fortunecity.fr/artiste/eiko/


太田里子 Satoko Ota

大阪市出身。相愛大学音楽学部器楽学科卒業。同大学研究科修了。昭和音楽大学大学院修士課程音楽研究科修了。第6回全日本ソリストコンテストで管楽器部門優秀賞受賞。オーストリア・ヴィクトリンク・ムジークフォーラム、京都フランス音楽アカデミーに参加、サントリーホール主催、レインボウ21デビューコンサートにJ.L.トゥルーシステム パーフェクトフルート(1840年頃製作)で出演。2002年ブルージェ国際古楽コンクール、セミファイナリスト。これまでに、フルートを西岡多美納、伊藤公一、西田直孝、有田正広の各氏に、フラウト・トラヴェルソ及びその他の時代楽器を有田正広氏に師事。現在は色々な時代のフルートを使ってソロや室内楽のほか、バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・シンポシオンなど、オリジナル楽器によるオーケストラにも参加している。


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