Opus 8

小池耕平・三橋桜子
フラウト・ディリット《Flauto diritto》テレマンとバッハ
2004年7月26日(月)午後7時開演 ¥3,500(自由席)
終了しました。満員御礼!

《Flauto diritto》
フラウト・ディリット、イタリア語で「まっすぐな笛」つまり、たて笛・リコーダーのことです。この楽器はバロック時代には Flauto dolce(やさしく甘い音色の笛の意)と呼ばれることが多かったのです。しかし横吹きのフルートがフラウト・トラヴェルソ Flauto traverso と呼ばれていたことに対しては、リコーダーをフラウト・ディリットと呼ぶのが相応しい気がします。
また、この「ディリット」と言う言葉は、ただ単に「まっすぐな」「直立の」という意味にとどまらず、「正直な」「公正な」「直接に」という意味合いも持っています。様々な人間の感情を「まっすぐに」伝えてくれる笛、という思いを込めて、私のソロリサイタルのタイトルとしています。

小池耕平

◆出演◆
小池耕平 リコーダー
三橋桜子 チェンバロ

◆プログラム◆
1. Telemann/Recorder Sonata F major (Der getreue Music=Meister)
テレマン:リコーダーソナタ へ長調 (忠実な音楽の師)
2. Telemann/Recorder Sonata B♭major (Der getreue Music=Meister)
テレマン:リコーダーソナタ 変ロ長調 (忠実な音楽の師)
3. Bach/Partita C minor BWV1013
バッハ:無伴奏フルートパルティータ
4. Telemann/Recorder Sonata D minor (Essercizii Musici)
テレマン:リコーダーソナタ ニ短調 (音楽練習曲集)
5. Bach/Toccata G dur BWV 916
バッハ:トッカータ ト長調 (チェンバロ・ソロ)
6. Telemann/Recorder Sonatina C minor (Neue Sonatinen)
テレマン:リコーダーソナティーナ ハ短調 (新しいソナティーナ集)
7. Telemann/Partita 1 B♭ major (La petitte Musique de Chambre)
テレマン:パルティータ 1番 変ロ長調 (小室内楽曲集)
8. Bach/Trio Sonata no.2 G minor BWV526
バッハ:トリオソナタ 2番 ト短調 (原曲:オルガンソナタ2番)


小池耕平 Kohei Koike

1963年福岡市生まれ。修猷館高等学校卒業。九州大学文学部西洋史学科に進学し在学中より演奏活動を始める。卒業後桐朋学園大学音楽学部研究科(古楽器科リコーダー専攻)にてリコーダーを花岡和正に師事。また、有田正広、本間正史、ワルター・ファン・ハウウェ、ブルース・へインズらのレッスンも受ける。
1991年以来東京において毎年リサイタルを開催する他、全国各地でソロあるいはアンサンブルによる様々な演奏活動を展開している。1998年に近江楽堂で3回連続のシリーズとして開催したフラウト・ディリットvol.1〜vol.3はそのライヴ録音CD(完売)とともに殊に好評を博した。古楽研究会オリゴ・エト・プラクティカ嘱託講師。富山市民文化事業団古楽器セミナー講師。


三橋桜子 Sakurako Mitsuhashi

1997年東京芸術大学器楽科チェンバロ専攻卒業。在学中、安田生命クオリティオブライフの音楽奨学生に選ばれる。オランダのユトレヒト音楽院に留学し、1999年にディプロマを取得。チェンバロを鈴木雅明、シーベ・ヘンストラ、ピエール・アンタイ、アリーン・ジルベライシュ、通奏低音を多田逸郎、小島芳子、オルガンを早島万紀子の各氏に師事。
1998年ブルージュ国際古楽コンクール、セミファイナリスト。2000年京都青山音楽賞受賞。2001年山梨古楽コンクール3位入賞(1位なし)。2003年大阪市推薦アーティストに選ばれる。オランダ、スイスなどで演奏活動を行うほか、国外の演奏家たちと国内でもコンサートツアーを行っている。現在、京都市在住。


企画制作:Poo