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録音日:2007年5月20日〜22日 Producer, Engineer, Edit:小伏和宏 《DSD recording》 Microphone:Earthworks QTC-1mp Method:One point stereo A-B Pre-amp:Millennia Media HV-3C type I Recorder:TASCAM DV-RA1000 Clock:Rosendahl nanosyncs Monitor : Bakoon Products SCA-7511改 +Sennheiser HD580 w CLOU cable PB Monitor : Waon Reference Monitor 《96kHz 24bit PCM editing》 Cover design, Art work:才村昌子 http://www.saimura-masako.com/ |
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■Profile 西谷尚己 大塚直哉 R Naoki Nishitani Naoya Otsuka Photo by Kazuhiro Kobushi (Leica R8, Summilux-R 50mm/f1.4 II, Kodak Portra 400NC & Canon PowerShot G7) |
■録音のこだわり(『レコード芸術』誌2008年10月号で優秀録音に選ばれました) 録音会場には、Yagi Art Management Inc.のオーナーである八木光惠さんのご好意で、同社のギャラリーであるアートコートギャラリーを使わせていただきました。ここの大展示室は日本ではほかに望めないくらいの、まるでヨーロッパの建物のようなすばらしい響きを持っています。以前、やはりここで収録した「クルムフォルツ作曲ハープの為の6つのソナタ(WAONCD-010)」がラジオで流れたとき、解説の評論家さんに「日本にこれだけの響きのところはないのできっと電気的な残響を加えた...」と言われてしまいましたが、そんなことはなくて全くナマなのです。今回ももちろん残響は加えていません。日本の多くのホールの残響特性と、ヨーロッパの建物の残響特性には拡散音場での高域減衰の量の点で随分違いがあります。ヨーロッパの録音技術で言うところに忠実にマイクセッティングをすると、日本のホールではたいていハイ落ち(高域が足りない)になります。ですので日本のホールではマイクの軸を幾分(随分)音源の方向に向けて高域を補うということをします。しかしここアートコートギャラリーでは、ヨーロッパの建物同様、音の混ざり合う空間へマイクの軸を向けます(今回高域補償の無いタイプのマイクを使っているので、上の写真のように少しだけ軸が音源に向いてはいますが...高域補償のあるマイクだとほぼ水平にセットする状況です)。結果として、普段ヨーロッパで活動されているラファエラさんが聴いても違和感の無い音に仕上がりました。展示物の都合で録音には使えないこともありますし、まわりの騒音を避けて夜間に録音しなくてはならないこともあって、毎回ここで収録するわけには行かないのですが、この場所の美しい響きをぜひお楽しみ下さい。時々演奏会もしますのでぜひ聴きにお越し下さい。もちろん常時素晴らしい現代アート作品の数々が展示されていますので、それをお楽しみになりに(あるいは懐確かな方はお求めにも!)いつでもお越し下さい。毛馬桜ノ宮公園の中なので、周囲の雰囲気もとても素敵です。 この会場でひとつ悩みの種は、演奏をする部屋と、われわれが録音をしている部屋との間に遮音が無いこと。演奏家へのプレイバックはスピーカーが使えますが、収録はヘッドフォンでのモニターになります。実は普段もヘッドフォンモニターは併用しています。この機会にご紹介しましょう。Sennheiserのヘッドフォンで、ケーブルをスウェーデンのCLOU社のものに換装したものを使っています。私はHD580を、アシスタントディレクタの綾部さんはHD650を使っています。しかし純正ケーブル付きのこれらとは全く別物の音がします。ずっと解像度が高く、剛性感の高い音です。普段音楽を楽しむためのものとしてはお薦めしませんが(そもそも自転車の鍵のワイヤーのような硬さのケーブルで装着感は最悪)、録音モニターには持って来いです。HD650はきれいな音ですが、HD580の方がモニターとしての能力は高いようです。ヘッドフォンアンプには熊本のガレージメーカーBakoon
ProductsのSCA-7511のベースグレードにあちこち手を入れたものを使っています。とても音楽的なうえに高分解能で頼りになります。 (Photo by Moxam Kayano) |