WAONCD-200
(2010年11月22日発売) Open Price

録音日:2009年9月28日/12月7日/2010年3月6日/6月21日
場所:日本基督教団 富山鹿島町教会

Producer, Engineer, Edit:小伏和宏
Co-producer:兼岩好江(Office ARCHES)
Director:綾部曜子
楽器調整 : 和久井輝夫



《96kHz 24bit recording》
Microphone:MBHO MBP604/KA100LK
Method:Stereo A-B
Pre-amp & ADC : Grace Design Lunatec V3
Recorder:Metric Halo MIO Console v5
Audi I/O:Metric Halo Mobile I/O 2882 2d expanded
Monitor:Grace Design m902B + Sennheiser HD580/Clou Cable

《96Hz 24bit PCM editing》
DAW:Waon DAW mk III & "nigra sum"
DDC to CD format:dcs974
Monitor : Waon Reference Monitor



Cover design:才村昌子
http://www.saimura-masako.com/

■Profile
松原葉子(リードオルガン)
1973年、富山生まれ。幼少の頃よりピアノを始める。15歳より教会での礼拝奏楽に携わり、教会音楽の学びを志す。フェリス女学院大学音楽学部楽理学科卒業。オルガンを林佑子、宮本とも子、三浦はつみ、作曲を岡島雅興、松本日之春、土田英介、音楽学を寺本まり子、秋岡陽 の各氏 に師事。2000年「立教学院創立125周年記念教会音楽作曲コンクール」3位入賞。日本オルガン研究会、日本リードオルガン協会、日本賛美歌学会会員。日本基督教団富山鹿島町教会オルガニスト。

Yoko Matsubara (reed organ)
Yoko Matsubara was born in Toyama, started to learn playing the piano since early childhood, has been engaged in the church-service music from the age of 15, and intended to study the church-music. She was graduated from Ferris University, College of Music, Department of Musical Arts, studied the organ under Yuko Hayashi, Tomoko Miyamoto, Hatsumi Miura, composition under Masaoki Okajima, Hinoharu Matsumoto, Eisuke Tsuchida, and musicology under Mariko Teramoto, Yo Akioka. She won the third prize in the contest of composition of the church-music for the 125 anniversary of the foundation of Rikkyo Gakuin. She is a member of Japan Organ Society, Reed Organ Club Japan, and the Hymn Society in Japan and now the organist for the United Church of Christ in Japan, Toyama Kashimacho Church.

Photo by Kazuhiro Kobushi (Canon EOS50D, Sigma 24-70mm/f2.8 DG Macro)…ジャケット表紙も同様


■録音のこだわり
この録音セッションは、いろいろと都合があって、いつもとは少し違ったものになりました。まず、礼拝堂での収録ということで、夕方から午後9時頃までの限られた時間で、外の自動車や飛行機の音の合間をぬって収録する必要がありました。さらに、奏者の松原さんや教会のスケジュールのご都合もあって、結局4回、富山へ日帰り出張録音となりました。セッティングと撤収にも時間が充分にとれない状況で、毎回同じセッティングを再現する必要もあり、できるだけ速やかにセッティング/撤収できるシンプルな機材で録らなくてはなりませんでした。そこで出番となったのが、普段は演奏会の出張録音で活躍しているセットです。Grace DesignのLunatec V3でマイクの増幅とAD変換を一気にしています。さらに、長いケーブルの引き回しを1本でも減らしたいので、Lunatec V3をマイクのそばに置き、デジタル信号を1本のケーブルで引っ張ってくることにしました。20mほどの距離になるので、Canare D206の両端に、電磁シールドタイプのNeutricのコネクタを付けたものを用意しました。このケーブルは安心して長距離を伝送でき、しかも音質もかなり良い感じです。レコーダーには、MacBookにMetric Haloのオーディオ・インターフェースMobile I/O 2882 2d expandedをつないで使いました。録音ソフトもMetric HaloのコントロールソフトのMIO Consoleに付属している録音機能を使っています。これもこの手のソフトとしては音質が透明で、Lunatec V3の音を忠実に記録してくれます。記録メディアには、GreenHouseのPicoBoostという4GBのUSBメモリーを使いました。ちょうどセッション1回分が1本に収まる感じですが、これが並のHDDに記録するよりも音が良いのです。オルガンは、今回の収録のコンセプトの点からも、いつも礼拝で演奏している場所に置いてもらい、響きがうまく回るように少し向きや位置を調整しました。そして背面のカバーを外し、楽器のメカニカルな部分を露出させて収録しています。リードは直接見えないのですが、これで充分な明瞭度を得ることができました。テクニシャンの和久井輝夫さんが、とても素晴らしい楽器調整をして下さったことも忘れるわけにはいきません。マイクはいつものMBHOですが、楽器の音質的にはラージダイアフラムの方を使いたいものの、このセッティングでは会堂の響きを均質に録りにくいので、スモールダイアフラムのKA100LKにしました。楽器の音と会堂の響きのバランスからするとこの選択は正解でした。セッティングにも、機材的にも制約が多い中、楽器の音がとてもナチュラルに、そして会堂の響きも素直に録れています。リードオルガンの音は、ほとんどのみなさんご存知とは思います。しかし、卓越した奏者の優れた楽器コントロールによって、信じられないようなすてきな音と音楽が生まれ出てきます。鹿島町教会のみなさんはいつもこんなにすてきな音楽とともに礼拝されているのですね。クリスマス前に限らず、このCDを聴いていただければきっといつも、とても温かい感じに包まれるでしょう。ぜひ聴いてみて下さい。オルガン音楽ファンにも、オーディオマニアの皆さんにもおすすめです。リードオルガンのダイナミックレンジをなめているとびっくりするかも。

Photo by Kazuhiro Kobushi (Panasonic DMC-L1, Leica D Vario-Elmarit 14-50/f2.8-3.5 ASPH, Photoshop CS4で歪曲補正)