Waon Recording Monitor
 It's a pair of one-off models for our own use. So it's not for sale. Sorry!

他のスピーカーシステム

Waon Reference Monitor
Micro Monitor

自社開発のモニタースピーカー「Waon Recording Monitor」です。ほとんど全ての録音セッションはこのスピーカーでモニターしています。Dynaudioの15W75というWooferにESSのGreat Heil DriverというMid-Tweeterを組みあわせた2wayです。仕事用でなおかつ個人用なので全くおしゃれっ気無しです。しかも泣きたくなるほど重い!
15W75の背面には約2kg程のデッドマスを抱かせてあります。こうすることで非常に冷静な再生音になりました。エンクロージャーとバスレフポートはユニットの各パラメータから最適設計してあり、約11リットルのコンパクトさながら、47Hz程度からフラットなレスポンスがあり、30数Hz位までは充分に再生しています。
Great Heil Driverは構造上前後対象に同位相で音が出ます。広い空間に設置する場合は音場の広がりがあって良いのですが、後ろの壁までが近い場合には干渉が出ます。かといってふさいでも1〜2.5kHzくらいの特性が暴れます。そこでABSの厚板に少しだけ粗毛フェルトの吸音材を貼った衝立を後ろに立てて完全はふさがないで音を止めています。

相模湖交流センターの楽屋で撮影しました。エンクロージャの下に挟まっている木片はCARDAS社のGolden Cuboids (myrtle wood)というものです。


この位置からだとGreat Heil Driverの後ろの衝立が少し見えますね。この衝立にはターミナルを取り付けています。
Great Heil Driverの後ろにあるのがクロスオーバーネットワークです。ネットワークとしてはかなり大きいです。クロスは950Hzで、LPF/HPFとも-18dB/octスロープです。クロスオーバー点でのシステムとしての位相特性を平坦にするために、15W75とGreat Heil Driverは正相接続しています。逆相接続に比べると音場再現能力ががぜん良くなりますが、ユニットの設置位置がかなり厳格になります(ミリ単位!)。Great Heil Driverが少し前に飛びだしていますが、この位置で15W75と位相がそろいます。

これがネットワーク部分です。3次のフィルターですので、コイルとコンデンサーが各3個/chあります。
15W75のインピーダンス補正回路はありません。このクロス周波数ならfoから離れていてなおかつインピーダンスがフラットな領域なので無くても大丈夫なようです。また、Great Heil Driverのインピーダンス特性はほぼ真っ平らなのでノッチフィルターも無くて大丈夫です。
パーツはSolenのフィルムコンデンサーと、同じくSolenのリッツ線空心コイルを使用しています。値段の割にはそこそこ良い音質を持っています。
Great Heil Driverは15W75に対して約16dBも感度が高いので、アッテネーションには抵抗でなくトランスを使用しています。Tangoの古いものです。1次側のインピーダンスマッチング用の抵抗はMillsの無誘導巻線抵抗12W型を使っています。安くて小さくて音もまあまあいけてます。
このネットワークは2つのスピーカーユニットの良いところをうまく引きだしていて、モニター用としてだけでなく観賞用としても悪くないスピーカーにしてくれています(癒される音ではないですけど)。クラシックやジャズだけでなく、邦楽やJ-POPでも良い感じです。

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