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WAON RECORDS



詳細情報

ジャケットイメージ

J.S.バッハ フルートソナタ全集〈全8曲〉

福永吉宏(フルート) 小林道夫(チェンバロ)

WAONCD-020/021 / 111min Stereo / 2CDs (2005年3月21日発売 オープンプライス JAN/EAN 4560205956022
解説:福永吉宏(日本語、英語、ドイツ語 - ※初版は日本語のみ)
音楽現代誌〈準推薦〉 

京都においてJ.S.バッハのカンタータ全曲演奏に取り組み、指揮者として2005年11月にそれを成し遂げた福永吉宏ならではの深い研究と体験から新しいバッハ像が築かれた演奏です。名工ヘルムート・ハンミッヒのフルートは、木管も銀管も優れた音色を持ち、名手小林道夫が弾くナーゲルのミートケモデルのチェンバロとともに作品に暖かさと優しさを加えています。


[収録曲目]

CD1 J.S.バッハ フルートとオブリガートチェンバロのためのソナタ
1-3. ソナタ ロ短調 BWV1030(木管)
4-6. ソナタ イ短調 BWV1032(木管)
7-9. ソナタ 変ホ長調 BWV1031(銀管)
10-12. ソナタ ト短調 BWV1020(銀管)
CD2 フルートと通奏低音のためのソナタ/無伴奏フルートのためのパルティータ
1-4. ソナタ ホ短調 BWV1034(銀管)
5-8. ソナタ ホ長調 BWV1035(銀管)
9-12. パルティータ BWV1013(木管)
13-16. ソナタ ハ長調 BWV1033

[演奏者プロフィール]

福永吉宏 ふくなが よしひろ
京都生まれ。1979年、大阪芸術大学演奏学科卒業。フルートを故山田忠男、小久見豊子、荒井博光、西田直孝の諸氏に師事。リコーダーを西岡信雄氏に師事。1976年-1980年まで大阪リコーダーコンソート在籍中、1976年日本リコーダーコンクール、アンサンブル部門最優秀賞受賞。1978年、大阪文化祭賞、音楽クリティッククラブ奨励賞を受賞した。1980年ドイツ、カールスルーエ音楽大学入学。レナーテ・クライス・アルミン氏に師事。1981年、京都・バッハ・ゾリステンを創立し、主宰する。1988年、第1回フルートリサイタルを、京都府立文化芸術会館で開催し好評を博す。1994年8月には、ドイツ演奏シリーズに於いて、ライプツィヒ型トーマス教会にて指揮したマニフィカートは当時のテレビ・新聞等にて絶賛される。1996年5月、カールスルー工独日協会、及びフライブルク独日協会主催によりドイツ公演。2004年山本赤平氏と共にデュオ・ヘルムート・レゾナンツを結成。バンベルク交響楽団首席フルート奏者、グンター・ポール氏を迎えて結成記念コンサートを行った(ムラマツリサイタルポール新大阪)。バッハの教会カンタータ200曲全曲を20年計画で全曲演奏する連続演奏シリーズは2005年11月いよいよ最終回を迎え、今後まずまずの活躍が期待される。フルート奏者として活躍する傍ら、各地にてレクチャーコンサート等を開催しクラシック音楽の振興活動を行なう等、その活動は多彩である。日本フルート協会常任理事。京都・バッハ・ゾリステン主宰、指揮。大阪芸術大学客員教授。

小林道夫 こばやし みちお
東京生まれ。1955年、東京芸術大学音楽学部楽理科卒業。在学中より伴奏者として活動をはじめた。1956年、毎日音楽賞新人奨励賞を受賞。この頃より中山悌一氏の伴奏者に選ばれ、ドイツ音楽について同氏より徹底した訓練、薫陶を受けた。1960年前後から、来日した世界的な音楽家たちとの共演が始まった。声楽では、ヤノヴィッツ、アメリング、マテイス、デ・ラカーザ、オジェー、ヘフリガー、シュライヤー、エクヴィルツ、ヒュッシュ、フィッシャー・ディースカウ、プライ、器楽では、ランパル、ツェラー、ニコレ、グラーフ、ラルデ、ラリュー、コッホ、ホリガー、ダムスーク、シルヴァースタイン、ベッツェル、ヘルジャー、ベッチャーフルニエ等の芸術家たち、また、カラヤン指揮のベルリン・フィルハーモニー、ミュンヒンガー指揮のシュトゥットガルト室内オーケストラとステージを共にしている。1965年、北西ドイツ音楽アカデミー(デトモルト市)に留学、チェンバロと室内楽を学び1966年秋に帰国後は、鍵盤楽器奏者、室内楽奏者、伴奏者また指揮者として極めて多方面にわたって活動している。1970年、第1回鳥井音楽賞(現在のサントリー音楽賞)を受賞1972年、ザルツブルク国際財団モーツァルテウムより記念メダルを受章。1979年、モービル音楽賞を受賞。1983年、国立音楽大学客員教授。1986年、国立音楽大学大学院教授。199年、東京芸術大学客員教授。2000年、大阪芸術大学客員教授。2001年、大阪芸術大学大学院教授。2004年、大阪芸術大学大学院客員教授。


[使用楽器]

ジャーマン2段鍵盤チェンバロ
Michael Mietke ca.1710 モデル, Atelier von NAGEL 1991作

フルート(銀管) Helmuth Hammig Nr.12 [右]
フルート(木管) Helmuth Hammig Nr.228 [左]


[Recording Data]

録音日時・場所
2004年10月5日~7日 滋賀県高島市立ガリバーホール
[ 48kHz 24bit Recording & Editing ]
使用マイク(ステレオペア)
Earthworks QTC-1mp
セッティング
Pair microphones A-B stereo
プリアンプ
Grace Design model 201
AD & DDコンバータ
Digital Audio Denmark ADDA2402
レコーダー
TASCAM DA-78HR
マスタークロック
Rosendahl nanosyncs
  • Excutive Producer, Recording & Editing : Kazuhiro Kobushi 小伏和宏
  • Assistant Director : Yoko Ayabe 綾部曜子
  • Harpsichord Regulation : Akihiko Momose 百瀬昭彦
  • Harpsichord Tuning : Hideaki Abe 阿部秀明
  • Translation : Howdy Language School
  • Cover design & Art works : Masako Saimura 才村昌子〈オフィシャルサイト〉

[録音のこだわり]

このCDの特徴は、二人のベテラン奏者が実に真摯にバッハ(父・子)の音楽に向き合った演奏であるということとともに、実に音が奇麗だということです。この録音に使われたヘルムート・ハンミッヒのフルートは、特に優れた音色で知られています。しかし一般に知られているのは銀管の楽器です。この録音では、ハンミッヒの楽器としては非常に珍しい木管の楽器を3つのソナタとパルティータで用いました。曲ごとの銀管/木管の使用区別をジャケットに書いていますので、ぜひ聴き比べてみて下さい。どちらも本当に奇麗な音ですが、それぞれにはっきりした特徴が聞き取れます。またチェンバロはパリのナーゲルの工房で製作されたもので、これもとても奇麗な澄んだ音色を持っています。これらの音と音楽を充分にお伝えするために、直径数ミリの非常に小さな振動板を持ったマイクで録音しました。振動板が小さいことは、音の鋭い立ち上がりや、高い倍音に対する忠実度の高さにつながります(ちょっとノイズが増えてしまうのが難点ですが)。マイクアンプも、特に音の奇麗なものと組みあわせました。それから、忘れてはいけないのはホールも特に音の奇麗なガリバーホールをお借りしたこと。
一方で、音楽的バランスについても少しこだわりました。フルートとオブリガートチェンバロのためのソナタは、楽譜が3段になっていることからも明らかなように3声部の楽曲です。またフルートと通奏低音のためのソナタは楽譜は2段ですが、しばしば3人で演奏されることがあるように、通奏低音パートは上下2段と考えられます。つまりこれも3声部として扱えるでしょう。フルートソナタということで、チェンバロや通奏低音が控えめな録音も結構あるのですが、この録音では(二人で演奏しているのではありますが)トリオであるということを明確にするように、3つの声部が音楽的に対等になるようなバランスにしてあります。音像的に、中央左寄りにフルート、その右にチェンバロの右手、右の方にチェンバロの左手と並べています。その様にすることで楽曲そのものがフルートだけを強調したバランスに比べて何倍も面白く聞こえます。CD2枚分という長さですが、お気に入りの飲物など召し上がりながら、あるいは画集やお香を楽しみながら、ゆっくり聴いてみて下さい。きっとすてきな時間を過ごしていただけると思います。