詳細情報
Exceptional Audio Recording
WAONXA-3016 1DVD
192kHz 24bit WAVE(PCM)
WAONXA-3018/3019 2DVDs
5.6448MHz/2.8224MHz DSDIFF
I thought about you Kazuhiko Takeda Trio
竹田一彦(ギター) 岡田 勉(ベース) 江藤良人(ドラムス)
WAONCD-3010 / 56min Stereo / CD 2013年7月8日発売 オープン価格 JAN/EAN 4560205952116
WAONXA-3016 / 192kHz 24bit WAVE DVD-ROM 2013年7月8日発売 オープン価格 JAN/EAN 4560205953212
WAONXA-3018/3019 / 5.6448MHz/2.8224MHz DSDIFF DVD-ROM 2013年7月8日発売 オープン価格 4560205953229
解説:山中弘行(日本語、英語)
ワオンレコード初めてのジャズ・アルバム。ステレオペアマイク+5.6448MHz DSDによる高品位録音です。日本を代表するベテランジャズ・ギタリスト竹田一彦のリーダーアルバム。ベースとドラムスもやはり日本を代表する名アーティスト岡田勉と江藤良人。名曲ぞろいの熱いセッションをお楽しみ下さい。
[収録曲目]
- I THOUGHT ABOUT YOU
- TADD'S DELIGHT
- ESTATE
- I MEAN YOU
- DARN THAT DREAM
- BEAUTIFUL LOVE
- DOXY
- CHEGA DE SAUDADE
- ST. LOUIS BLUES
[演奏者プロフィール]
竹田一彦 たけだ かずひこ
1936年1月1日、奈良県生まれ。'57年頃から音楽活動を始める。'62年頃から自己のバンドで活動。'95年頃から西山満のグループに参加し、これまでに国内外の多くの ミュージシャンと共演。Hank Jones、日野皓正、Mickey Roker(dr)、Othelo Molineaux(steel dr)、Eddie Henderson等とのコンサートやライヴ。セッションでは、Bill Evans、Philly Joe Jones、Kenny Garrett、Russell Malone等有名ミュージシャンが多数。最近のライヴでは、Kenny WashingtonやLewis Nashのカルテットの ライヴにも参加。又、若手の育成・指導にも定評があり、気さくな人柄からもプロ・アマを問わず多くの生徒達から慕われている。
〈オフィシャルサイト〉
岡田 勉 おかだ つとむ
1948年12月23日、愛媛県生まれ。上智大学在学中にジャズ・ベースを始める。大森明、板橋文夫、大友義雄、向井滋春、益田幹夫、日野元彦、日野皓正等のグループに在籍。'75年に渡米。帰国後は、渡辺貞夫グループ、山本剛トリオ、峰厚介クインテットに在籍する等、国内外の多くのミュージシャンとの共演、レコーディング等が ある。近年は、岡田勉トリオ(岡田組)、岡田勉カルテット(通称、〈ヒコのりベンBand〉)等 自己のグループのリーダーとしても活動中。
〈オフィシャルサイト〉
江藤良人 えとう よしひと
1973年4月14日、三重県生まれ。10歳からドラムを始める。'94年 土岐英史セッションでデビュー以後、国内外の多くのミュージシャンとの共演、レコーディング等がある。渡辺貞夫、日野皓正、綾戸智絵、orange pekoe、大野雄二、大西順子、Lee Konitz、Eddie Gomez等々。現在最も忙しいドラマーとしてライヴ、コンサートに精力的に活動中。
〈オフィシャルサイト〉
[Recording Data]
- 録音日時・場所
- 2012年5月2日 芦屋ルナ・ホール
- [ 5.6448MHz DSD Recording & 192kHz 24bit Editing ]
- 使用マイク(ステレオペア)
- DPA 4011TL x2
- セッティング
- Near coincident pair microphones stereo
- プリアンプ
- Tube Pre-amp 佐藤俊哉作
- レコーダー
- KORG MR-2000S
- マスタークロック
- Antelope Audio Isochrone OCX
- コントロールアンプ
- SPECTRAL DMC-30SS-S2
- パワーアンプ
- SPECTRAL DMA-260
- モニタースピーカ
- ELAC CL330 JET
- Excutive Producer : Kazuhiro Kobushi 小伏和宏
- Recording Producer & Mastering : Shinichiro Isomura 礒村信一郎
- Recording : Shinji Higashiura 東浦信二
- Translation : Yuki Ishiwata 石渡悠起子
- Cover design & Art works : Masako Saimura 才村昌子〈オフィシャルサイト〉
[録音のこだわり]
たった2本だけのマイク。それでジャズを録ろうというのは近年そう多くの例があるわけではないのですが、いくつかの素晴らしい録音が存在します。だから無理ではないのです。けれど簡単でもありません。しかもこれだけのアーティストをそろえて各曲一発録りです。ちょっと考えただけで頭の痛い録音ですが、プロデューサーの礒村さん、エンジニアの東浦さんが良い仕事をされました。録音フォーマットは現在のところでは最も高音質と言える5.6448MHz DSD(WSD)です。ところがWSDはWeiss Saraconがサポートしていないフォーマットなので、このままでは作業が進みません。そこで、録音データをKORG MR-1000にコピーして、2台のMR-1000によるアナログコピーでDSDIFF形式に変換しました。MR-1000の電源には付属のスイッチング電源ではなく、Audio Designのリニア電源アダプターDCA-12Vを使用しました。特に再生用のMR-1000には倍の電流がとれる特別仕様のDCA-12VHCを使用しました。電源をこれにかえることでMR-1000の音質は全く別物と言えるほどに向上します(バッテリー電源よりも良いです)。さらに2台のMR-1000の間にはラインアンプとしてGrace DesignのPre-amp model 201を入れてしっかりと信号伝送しました。このコピーの段階で編集に使う192kHz 24bit PCMにAD変換してしまうこともできるのですが、不思議なことにそうすると編集後にDSDに再変換して戻したときにPCMっぽい音になってしまうのです。つまりAD変換の部分ではDSDでやっておかないと、もとに戻したときにDSDの音にならないようなのです。このあとWeiss Saraconで192kHz 24bitに変換してフェードアウトなどの処理をし、単一指向のマイクで録ったことによる低域のロスを若干補正した(フラットに戻した)以外は何も触らず、もちろんリミッターやコンプレッサーはいっさい使わずオリジナルマスターを作成しました。このオリジナルマスターをさらにWeiss SaraconでCDフォーマットに変換してCD用のマスターを作っています。こうした結果ジャズのCDとしては平均音量がやや低いですが、ピークが生きた、空気感のある音に仕上がっています。質の良い再生装置で聴いていただく程良い音で聴けるCDです。もちろん演奏は超一流。ゆったりとした気分でお楽しみいただきたいです。
[Hi-res盤について]ワオンレコードとして初めての5.6448MHz DSD音源のリリースです。ワオンレコードが5.6MHzを出すからにはそれなりにこだわりがあります。単にこのフォーマットにして出すだけでは意味がありません。このフォーマットだから聴ける音があるからこそなのです。ステレオペアマイクで5.6448MHz DSD(WSD)録音し、Weiss Saraconで192kHz 24bitに変換してフェードアウトなどのマスタリングしたのち(WAVE盤はこの時点でのデータを収録しています)、再びSaraconの10次のモジュレーターを使って5.6448MHz DSDIFFに戻しました。音量も弊社の他のDSD盤は安全を見越してピークレベルは0dBSACDに設定していますが、この音源では市販SACDの上限である+3dBSACD近くまで突っ込んでいます。より広いダイナミックレンジを得るためです。そうするとやはり5.6MHzの音質は圧倒的です。音の実在感や密度感がぐっと高まってとても愉しめます。5.6MHzのデータは大きいので1枚のDVD-ROMには収まりきりませんでした。どうせ2枚にするのならと2.8224MHzにも同様のプロセスで変換して同時収録しています。音量も+3dBSACD近くまで入っています。5.6MHz対応の機器をお持ちでない方もお楽しみいただけます。ファイル名の頭が56となっているものが5.6448MHz DSDIFF、28となっているものが2.8224MHz DSDIFFのデータです。5.6/2.8MHz両方のデータをサーバーにコピーされた場合にも分類しやすいかと思います。ぜひ聴き比べも。