詳細情報
演は縁/KYOの響 クラリネットとピアノ編曲アルバム
加藤京子(クラリネット) 川口容子(ピアノ)
ALQ-4847 / 62min47sec Stereo / CD 2022年3月25日発売 税込¥2,700 販売:アルブレー扱い
JAN/EAN 4560205950136
解説:横田揺子(日本語)
レコード芸術誌〈準推薦盤〉
母・娘の長きにわたる演奏活動の中で取り組んだ、名曲の編曲・委嘱作品の初録音。息の合ったアンサンブルで奏でる日本の民謡や童歌は、クラシックファンのみならず、誰もが耳を傾けたくなる1枚。「ずいずいずっころばし」クラリネット版、「アランフェス協奏曲」ピアノ版など聞きどころ満載。 <プロモーション動画は右の画像をクリック>→
[収録曲目]
1-5. | F.ダーフィト | シューベルトの「あこがれのワルツ」による序奏、主題と変奏曲 |
作品8 1.序奏 2.主題 3.第1変奏 4.第2変奏 5.第3変奏 | ||
6. | B.コヴァーチ | J.S.バッハへのオマージュ |
7. | J.ロドリーゴ(中村滋延 編曲) | アランフェス協奏曲 第2楽章 アダージョ * |
8. | B.コヴァーチ | M.d.ファリャへのオマージュ |
9. | 福岡民謡(藤島昌壽 編曲) | 黒田節 |
10. | 熊本民謡(藤島昌壽 編曲) | おてもやん |
11. | 京都民謡(田島亘 編曲) | 竹田の子守唄 |
12. | 京都民謡(藤島昌壽 編曲) | 竹田の子守唄 |
13. | わらべうた(藤島昌壽 編曲) | ずいずいずっころばし |
14. | 瀧廉太郎 | メヌエット |
15. | 瀧廉太郎 | 憾(うらみ) |
16. | M.ラヴェル | ハバネラ形式の小品 |
17. | J.S.バッハ(田島亘 編曲) | シチリアーノ |
18. | J.ブラームス | 間奏曲 作品118 第2番 |
(W.ランソン 編曲) | ||
19. | W.A.モーツアルト | ピアノ協奏曲 第23番 K488 第2楽章 アダージョ |
(田島亘、加藤京子 編曲) | ||
(*)カセットテープ録音よりリマスタリング |
[演奏者プロフィール]
加藤京子 かとうきょうこ(クラリネット)
京都市出身。武蔵野音楽大楽、同大学院修了、NTTドコモ奨学金受賞。国立ミュンヘン音楽大学に留学、同大学院修了。マイスターのデイプロマを取得。クラリネットをU.ローデンホイザー、K.ベルケシュ、山本正治、黒岩義臣、柳瀬洋の各氏に、ピアノを江口洋子氏に師事。シュターミッツ弦楽四重奏団とモーツァルトのクラリネット五重奏曲を収録したCDはユーロアート(プラハ)より発売されている。大学在学中のジュビリーホール(シンガポール)での協奏曲演奏以後、海外ではミュンヘン大学、プラハのベルトラムカ(モーツァルト記念館)、ジロブニッツにおけるクラリネットフェスティバルヘの招待演奏、プチマルメゾン城(仏)でのピアノとのデュオ演奏会、他、デトロイト(米)、チューリッヒ(スイス)、バーゼル(スイス)、ヤヒモフ(チェコ)の各地で演奏。日本では京都コンサートホールや京都府民ホールアルティ、青山音楽記念館、京都芸術センター、ロームシアター京都、京都文化博物館、豊中アクア、カリヨン、浜松楽器博物館、東京FMホール、カザルスホール等でリサイタル、室内楽、協奏曲を演奏している。ミュンヘン国立音楽大学で師事した元ベルリンフィル首席のローデンホイザー氏を招いての演奏会では、文化庁芸術祭参加公浪として認められ、3回の共演と、通訳を務めた武蔵野音楽大学、大阪音楽大学、京都音楽高校(現、京都堀川音楽高等学校)での公開講座は音楽雑誌に紹介された。大阪音大研究助成によるリサイタル「6人の作曲家」全作品初演、CD制作。2014年、ドイツのクラリネットアンサンブル「クラリモニア」と京都音楽院プロアルテホールにて演奏会を開催、古楽器から現代楽器までを俯廠できる意欲的な演奏会として高評を得る。大谷美術館コンサートや京都楽癒コンサート、追手門学院コンサート、京都教育大学附属桃山小学校のゲストティーチャー等、アウトリーチ活動も積極的に行っている。国内で活躍するクラリネット奏者名鑑に掲載されている。近年では、東京藝術大学の特任准教授である横田揺子氏とのクラリネットデュオで名曲や埋もれた曲を紹介する活動に力を注ぐ。2018年より古楽器演奏にも携わり、テレマン室内合奏団の演奏会に出演している。2008年より「KYOの響」を主宰し、クラリネットを含む室内楽曲を紹介すべく、これまでに5回の演奏会を開催、シリーズ企画として継続している。京都橘大学、京都音楽院での課外活動の指導に当たる他、日本クラシック音楽コンクール他コンクール審査員を務める。2020年、福祉音楽パートナー指導者養成コースを終了。
川口容子 かわぐちようこ(ピアノ)
名古屋市立菊里高校音楽科卒、武蔵野音楽大学、同大学院修了。福井直敬、ジャンヌ・エヴァ・リヒネフスキーに師事。その後ニューヨーク州立大学バッファロー校にて演奏法を、岩淵洋子氏に室内楽を、京都大学研修員として美学を学んだ。長年にわたり京都教育大学(1974-2008) において教育活動にあたり、その間、同志社女子大学、神戸
大学で非常勤講師を務め、名古屋音楽短大(現、名古屋音大)でも教鞭をとる。演奏活動は、文化庁や日本室内楽振興財団の助成、文化庁芸術祭参加、音楽祭招待、現代作曲家の作品初演を含めリサイタル、協奏曲、室内楽等多数行う。主なものに、文化庁助成公演『川口容子室内楽のタ』、中国江蘇省教育委員会招聘による南京師範大学、揚州市文化芸術研究室、無錫テレビ局、3ヶ所における『川口容子鋼琴音楽会&鋼琴講座』、日本室内楽振興財団助成『川口容子室内楽』、大垣市招待演奏『大垣の春、川口容子リサイタル』、平成16年度文化庁芸術祭参加公演『川口容子室内楽シリーズvol.6』、上海市・上海師範大学主催『国際芸術祭』協奏曲ソリスト、他、アメリカ国務省、シュヴァルツヴァルト博物館、ミュールハウゼン(独)、チューリッヒ(スイス)、レンツ(スイス)の教会、フィッシンゲン修道院(スイス)、デトロイト日本人学校(米)、バーミンガム(米)のエピスコパル教会、ヤヒモフ(チェコ)、ベルリン(独)、コンブルク(独)、バーゼル(スイス)等、1990~2008年にかけて海外での演奏は5 カ国31回に及び、当地の新聞でも高評を得る。その他、ドイツの作曲家P.M.ブラウンの作品の初演(『日独現代音楽演奏会』他)や日本人作曲家の現代作品を初演(1979-2007年)。共演者は北垣紀子(Vn)、V.フデチェク(Vn)、U.ローデンホイザー(Cl)、V.レクシネル(Ve)、朱亦兵(Ve)等、多数。李陽(Vn)、葉衛陽(中国琵琶)から伴奏依頼を受け中国作品のCDをリリース。「KYOの響」主宰。ピアノコンクールの審在員、レクチャーコンサー卜、ゲストティーチャー、サロンコンサートなど社会・地域活動のアウトリーチも積極的に行っている。母校同窓会支部長、日本音楽表現学会理事、京都音楽家クラブ理事等、世話役も勤めた。第32回藤堂音楽賞受賞。京都教育大学名誉教授。
[Recording Data]
- 録音日時・場所
- 2021年3月 京都府立府民ホールALTI
- Recording Drector : 横田揺子
- Recording & Editing : 東主税
- Photography : 谷口良爾
- Cover design : 才村昌子
- Production coordinator : 小伏和宏
[録音のこだわり]
マルチマイクによる録音ですが、East Powerの東主税技師による優秀な録音・マスタリングです。息の合った演奏を聞きやすい音でまとめられています。ぜひお楽しみください。