現代の調律(音律)は、どの調でも均一に響く平均律です。しかし200年以前に使われていた「古典調律」は、濁りのない響きと不均一なハーモニーを合わせ持つことで、調によって響きの美しさが変化し、音楽に豊かな色彩を与えていました。数種類の調律をご用意し、500年の歴史の中でドラマティックに変化していく美しい調べを、世界で活躍するチェンバロの名手、 形亜樹子さんの演奏とお話しでお楽しみいただきます。 |
■桑形亜樹子 Akiko Kuwagata 東京生まれ。東京芸大附属音楽高校作曲科を経て、同大作曲科入学。矢代秋雄、池内友次郎、内田勝人、尾高惇忠、永富正之、間宮芳生の各氏に師事。在学中DAAD西独政府給費留学生として渡欧。デトモルト国立音楽院、シュトゥットガルト芸術大学各チェンバロ科ソリストコースを最優秀で卒業。国家演奏家資格取得。ヴァルデマール・デューリング、ケネス・ギルバート、リナルド・アレッサンドリーニにチェンバロを師事。オルガンをオディール・バイユー、J.L.ゴンサレス=ウリオルに師事。 |