ボヘミヤ出身で、ハイドンに作曲を学んだJ.B.クルムホルツ(1742〜1790)はハーピストとしても各地で活躍し、1777年よりパリを拠点としました。このハープのためのソナタはその頃作曲されたもので、随所に牧歌的な民謡の親しみやすいメロディーが現れます。1788年に作曲されたモーツァルトのフルートとハープのコンチェルトの第1楽章の主題が、第2番のソナタに現れているのも興味をひきます。今回は、オリジナルの初版楽譜、ハープはオリジナル楽器、オブリガートフルートもこの時代様式の楽器を使って演奏します。 《使用楽器》 ハープ:Naderman(マリー・アントワネットの専属ハープ製作者)製作 1770年頃 |
■摩寿意英子 Eiko Masui 7才よりピアノを始める。東京芸術大学日本画科卒業後ハープに転向。同大学音楽学部ハープ科大学院在籍中に
イタリア政府給費留学生として渡伊。 ローマの国立サンタ・チェチーリア音楽院を最優秀の成績で卒業。 帰国後芸大大学院修了。 |
■太田里子 Satoko Ota 大阪市出身。相愛大学音楽学部器楽学科卒業。同大学研究科修了。昭和音楽大学大学院修士課程音楽研究科修了。第6回全日本ソリストコンテストで管楽器部門優秀賞受賞。オーストリア・ヴィクトリンク・ムジークフォーラム、京都フランス音楽アカデミーに参加、サントリーホール主催、レインボウ21デビューコンサートにJ.L.トゥルーシステム パーフェクトフルート(1840年頃製作)で出演。2002年ブルージェ国際古楽コンクール、セミファイナリスト。これまでに、フルートを西岡多美納、伊藤公一、西田直孝、有田正広の各氏に、フラウト・トラヴェルソ及びその他の時代楽器を有田正広氏に師事。現在は色々な時代のフルートを使ってソロや室内楽のほか、バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・シンポシオンなど、オリジナル楽器によるオーケストラにも参加している。 |