詳細情報
Exceptional Audio Recording
WAONXA-036 1DVD
192kHz 24bit WAVE(PCM)
WAONXA-038 1DVD
2.8224MHz DSDIFF
夢見る翼 Dream of NIKE 上畑正和作品集
崎川晶子(チェンバロ)
WAONCD-030 / 53min Stereo / CD 2005年11月1日発売 オープンプライス JAN/EAN 4560205956039
WAONXA-036 / 192kHz 24bit WAVE DVD-ROM 2012年4月7日発売 オープンプライス JAN/EAN 4560205953120
WAONXA-038 / 2.8224MHz DSDIFF DVD-ROM 2012年4月7日発売 オープンプライス JAN/EAN 4560205953137
解説:崎川晶子、上畑正和、小伏和宏(日本語)
レコード芸術誌〈準推薦〉
木曜洋画劇場のオープニングテーマをはじめ、NHK総合「経済羅針盤」、Canon DIGIC DVやVOLVO V70のCM音楽などで知られる関西出身の作曲家 上畑正和が、崎川晶子のために書き下ろしたチェンバロ・ソロのための作品群。それは親しみやすく、印象深い反面、奏者に超絶技巧を要求します。崎川晶子の卓越した演奏と、曲を引き立たせるように1曲ごとに替えられた調律が万華鏡のように忘れられない旋律と響きを生み出します。ワオンレコード=高音質録音の公式を打ち立てたCDでもあり、オーディオショーやオーディオセミナーでもしばしばご利用いただいています。
[収録曲目]
- 深い霧の奥へ
- 六月の舞踏会
- 黒いマントの男
- 即興曲スペイン
- 結晶
- NIKE
- 午後のひととき
- SIGN
- 追跡
- 草原の想い出
- LISA
[演奏者プロフィール]
崎川晶子 さきかわ あきこ
桐朋学園大学ピアノ科を卒業。ピアノを故井口基成、兼松雅子、ジャン=クロード・ヴァンデンエイデン、指揮伴奏を故斉藤秀雄に師事。グスタフ・レオンハルトの演奏に触れてチェンバロに開眼し、シャルル・ケーニッヒ、渡邊順生、パリの古楽コンセルヴァトワールでノエル・スピースに師事、一方フォルテピアノをパトリック・コーエンに師事した。ドレスデン・カンマーゾリステン、デイヴィッド・トーマスなど、外国アーティストとも共演多数。室内楽、コンチェルト、ソロ等多方面で活躍している。「音楽の泉シリーズ」を主催。近年多くのCDを積極的にリリースし、いずれのCDも専門誌などで高い評価を得ている。ソロCDは「クラヴサンの魅力」「モーツァルトの光と影─ピアノ作品集」(セシルレコード)、上畑正和作品集「夢見る翼─Dream of NIKE」(ワオンレコード)をリリース。渡邊順生氏との共演では「バッハ2台のチェンバロのための協奏曲」「J.S.バッハ・チェンバロ協奏曲集」「モーツァルト・フォルテピアノ・デュオ」(ALMレコード)でレコード芸術誌レコードアカデミー賞2006器楽部門賞を受賞している。
〈オフィシャルサイト〉
上畑正和 うえはた まさかず
独学で作曲と和声研究に没頭し、ジャンルを超えた独自のスタイルを確立する。彼の作品はPOPなメロディと美しい響きをベースとしている。CM音楽を中心に、アニメ、TV番組ヘの楽曲提供、またジャンルを問わずアーティストの為に作編曲、プロデュース等も手掛ける。近年、ピアノ、足踏みオルガンでのソロ活動に勢力を注いでいる。ライブでは、必ず即興演奏をし、ヴァイオリン・チェンバロ・笙・ニ胡・カリンバ・尺八・オカリナなど様々な楽器とのコラボレーションにも積極的で、美しく調和した演奏を聴かせる。ソロCDは「luzsombra」「Raz e del」をリリースしている。
〈オフィシャルサイト〉
[使用楽器]
Anthony Sidey, Paris 1996 after Andreas Rukers, Antwerp 1636, Henri Hemsch, Paris 1763
[Recording Data]
- 録音日時・場所
- 2005年5月31日~6月2日 神奈川県立相模湖交流センター
- [ 2.8224MHz DSD Recording & 96kHz 24bit Editing for CD, 192kHz 24bit Editing for Hi-res ]
- 使用マイク(ステレオペア)曲ごとに各ペア使用
- Earthworks QTC-1mp
- MBHO MBP604+KA1100K
- セッティング
- Pair microphones A-B stereo
- プリアンプ
- Grace Design model 201
- Grace Design Lunatec V3
- レコーダー
- TASCAM DV-RA1000
- マスタークロック
- Rosendahl nanosyncs
- DSD to PCM converter for CD
- DCS 974
- DSD to PCM, PCM to DSD converter for Hi-res
- Weiss Saracon-DSD
- Excutive Producer, Recording & Editing : Kazuhiro Kobushi 小伏和宏
- Coproducer : Masakazu Uehata 上畑正和
- Harpsichord Technician : Ryu Ikesue 池末 隆
- Cover design & Art works : Masako Saimura 才村昌子〈オフィシャルサイト〉
[録音のこだわり]
まずは調律にこだわりました。1曲ごとにその曲を際立たせるような調律をしました。つまり11曲に11の調律をしました。どのような調律をしたのかはジャケットの最後を読んでください。その結果は作曲家の上畑さん自身も驚いたほどの効果を得ました。ぜひ聞いてみてください。とてもきれいな響きのもあれば、「追跡」と言う曲では、弦の微妙なうなりが「ビューン」と回って不思議な感じです。 今回から録音はSACDの形式であるDSDで録音しています。編集の際に従来のPCMに落としていますが、dcs974という優秀なDD Converterで変換していますので、音質的には以前よりずいぶんアドヴァンテージがあります。マイクにはWAONCD-010で使ったMBHOの35mm径振動板のマイクを使いました。ただし今回は無指向性のKA1100Kカプセルです。非常に厚い和音がベースになっている曲が多いので、それが刺激的にならず、なおかつよく混ざってくれるのでこのマイクを使っています。「結晶」という曲だけはいっぱいの音の中から微妙な一筋のメロディーラインを拾いだす必要があったので、小さな振動板のEarthworks QTC-1mpを使っています。
[Hi-res]
とても嬉しい事に、このCDは、とても多くのオーディオファンの方や、いくつものオーディオメーカーに支持され、とても高い評価をいただきました。このCDのマスターは96kHz 24bitなので、そのままHi-resとして売りだすこともできたのですが、古い編集機の古いシステムで編集したデータでも有り、あちこちでリファレンスCDとして使われてきたもののHi-res盤としては、ここはひとつ作り直したほうが良いだろうと考えました。幸い録音セッション時のオリジナルDSDデータが良い状態で保存できていましたので、これを直接192kHz 24bitに変換して、CDの時の編集記録に沿って、演奏者の崎川晶子さんにもご協力いただき全曲完全再編集しました。一部分では、再現が難しいかもしれないということでCD盤では不採用だった迫力あるテイクをこのハイレゾ盤では採用しています。また、CD盤では編集でカットしていた楽器のきしみ音などもあえてそのまま残してあります。市販品ではこれ以上は難しいほどの鮮度の高い音源です。ですからあえて96kHzへのダウンコンバートデータは作成しませんでした。DSDIFF盤は、Weiss Saracon-DSDの10次のモデュレーションで192kHz 24bitの編集データを慎重に変換しました。少しハードルが高いですが、どうぞ丸ごとお楽しみ下さい。