詳細情報
Exceptional Audio Recording
WAONXA-236/237 2DVDs
176.4kHz/96kHz 24bit WAVE(PCM)
WAONXA-238 1DVD
2.8224MHz DSDIFF
ジャン=フィリップ・ラモー クラヴサン曲集
三和睦子(チェンバロ)
WAONCD-230 / 70min Stereo / CD(-TEXT) 2013年11月18日発売 オープンプライス JAN/EAN 4560205956237
WAONXA-236/237 / 176.4kHz/96kHz 24bit WAVE DVD-ROM 2014年5月15日発売 オープンプライス 4560205953236
WAONXA-238 / 2.8224MHz DSDIFF DVD-ROM 2014年5月15日発売 オープンプライス JAN/EAN 4560205953243
解説:関根敏子(日本語、英語)
レコード芸術誌〈準特選〉 CDジャーナル誌〈イチ押し〉中野和雄氏選
「J.S.Bach Transcriptions」(WAONCD-180)が音楽各誌で高い評価を得たチェンバリスト三和睦子さんの待望の2枚目です。ラモー自身が演奏したかもしれないと伝えられるアンリ・エムシュ1751年作のオリジナル楽器を用い、ラモーの3つの曲集から素晴らしい演奏をお聞かせします。ベルギー録音です。
[収録曲目]
- クラヴサン曲集(1706)
- プレリュード
- アルマンド
- 第2アルマンド
- クーラント
- ジーグ
- 第1サラバンド、 第2サラバンド
- ヴェニシエンヌ
- ガヴォット
- メヌエット
- クラヴサン曲集(1724)
- アルマンド
- クーラント
- ロンドー形式のジーグ
- ロンドー形式の第2ジーグ
- 鳥のさえずり
- 第1リゴドン、第2リゴドンとドゥブル
- ロンドー形式のミュゼット
- タンブーラン
- 村人たち
- 優しい嘆き
- 女神たちの対話
- つむじ風
- 新クラヴサン曲集(1729-30)
- トリオレ
- 未開人
- 異名同音
[演奏者プロフィール]
三和睦子 みわ むつこ
桐朋学園大学古楽器科チェンバロ専攻卒業後、同大学研究科修了。相愛大学古楽器科チェンバロ専攻非常勤講師を経て、兵庫県新進芸術家海外留学助成事業の第一期生として、ベルギー・ゲント王立音楽院に留学。1996年最高栄誉賞付ディプロマを得て卒業。同年、オーストリア・スティフトメルク古楽コンクールで特別賞を受賞。
1996年よりブリュージュ国際古楽コンクール公式伴奏者をつとめる。ソリストとしては、ブリュージュ国際古楽音楽祭、ユトレヒト古楽音楽祭、フライブルク(スイス)国際音楽祭、リューベック・オペラ座コンサートシリーズなどに出演。また室内楽奏者としては、イル・フォンダメント、レ・ザグレマン、ベルギー・フランドルオペラ座(ロイ・グッドマン、ポール・グッドウィン)、ブラジル・サンパウロ市立劇場(ニコラウ・デ・フィゲイレド)などと共演する。
2010年にリリースした、日本では始めてのソロCD「J.S.Bach Transcriptions」(ワオンレコード)がレコード芸術誌の特選盤及び優秀録音に選ばれた。
1996年から2006年までゲント王立音楽院講師。
チェンバロを故鍋島元子、鈴木雅明、ジョン・ホワイトローの各氏に、文化庁芸術家在外研修員としてパリでニコラウ・デ・フィゲイレド氏に師事。
現在、ヨーロッパ、日本で演奏活動を行っている。
[使用楽器]
harpsichord : Henri Hemsch 1751, collection of Frédérick Haas (A=405Hz)
[Recording Data]
- 録音日時・場所
- 2012年7月1日~3 フランワレ教会(ベルギー、ナミュール市郊外)
- [ 176.4kHz 24bit Recording & Editing ]
- 使用マイク(ステレオペア)
- DPA 4006 x5
- プリアンプ&ADコンバータ
- RME Micstasy
- DAW
- Merging Technologies Pyramix
- Excutive Producer : Kazuhiro Kobushi 小伏和宏
- Recording & Editing : Manuel Mohino
- Tuning : Anthony Sidey
- Translation : Masaomi Yanagisawa 柳沢正臣
- Cover design : Kazuhiro Kobushi 小伏和宏
- Art works : La fausse princesse de Micomicon vient prier Don Quichotte de la remettre sur son trône (1735-1744) by Natoire Charles Joseph (1700-1777) ©RMN-Grand Palais (domaine de Compiegne) / Gerard Blot / distributed by AMF
[録音のこだわり]
このアルバムは、ヨーロッパ(ベルギー)で収録しました。録音は三和さんの前作「J.S.バッハ Transcriptions」同様、サヴァールさんのプライベートレーベルのAlia Voxをはじめ、αレーベルなどヨーロッパの優良録音レーベルで活躍する、マニュエル・モヒノ(モイノ)氏によるものです。録音会場は、とても美しい響きのする教会です。それ以上に今回の目玉は楽器です。アンリ・エムシュが1751年に製作したものそのもの、即ちオリジナルです。これはラモー自身も弾いたかもしれないと伝えられています。楽器調整はこの楽器を知り尽くしているアンソニー・サイディー氏がして下さったので、状態はすこぶる良し。枯れた(?)とても魅力的な音がしています。録音機材はモヒノ氏がいつも使われている、すなわちヨーロッパの優良録音レーベルで使われているのと同じもの。DPAの4006TLマイクを5本使っているのはサラウンドを意識してのこと。でも今回はステレオミックスのみを使用しています。オリジナル楽器の音をできるだけそのまま皆様にお伝えしたいということで、極力いじらないこととし、モヒノ氏には完全なマスターにまで仕上げてDDP形式で送ってもらい、それをそのまま日本の工場へ入稿しています。ワオンレコードとしては初めてのDDP入稿、初の海外原盤です。CD-TEXT形式のCDに仕上げています。対応のプレーヤーで再生していただくと、曲名などが表示されます。
[Hi-res盤]は、ハイレゾマスター(176.4kHz/24bit WAVE)をモヒノ氏に送っていただき、WAVE(PCM)盤はそれをそのまま収録しました。つまりCDの元となった音源を何も触らずそのままお届けしているということです。ただ、176.4kHzというサンプリングは再生できないシステムもいくつかありますので、Weiss Saraconを使って極力音質劣化を押さえつつ96kHz/24bit WAVEに変換したデータも同梱しました。DSDIFF盤は、Weiss Saraconを使って2.8224MHz DSDIFFに変換しました。極力音質変化を押さえるように10次のモジュレータで変換しています。オリジナルの録音が176.4kHz/24bit PCMですからいわゆるなんちゃってDSDではありますが、176.4kHz→2.8224MHz DSDですので周波数帯域的にはほぼ同等の変換です。名前だけのDSDとは違います。WAVEでは生々しすぎるとおっしゃる向きにはきっと喜んでいただけるDSDらしい温かい音質に仕上がっています。三和さんのすてきな演奏、素晴らしいオリジナル楽器の音色を存分にお楽しみ下さい。