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WAON RECORDS



詳細情報

ジャケットイメージ

F.J.ハイドン 6つのディヴェルティメント Hob.IV:6-11

新井道代(フルート)  池田梨枝子(ヴァイオリン)  野津真亮(チェロ)

WAONCD-560 / 57min Stereo / CD(HQCD) 2023年7月18日発売 オープンプライス JAN/EAN 4560205956565
WAONCD-560 / 〜Hi-Res 2023年8月18日配信開始 JAN/EAN 4560205956565
 Apple Music / iTunes 2023年7月18日配信開始 / Naxos Music Library Japan 2023年9月1日配信開始
WAONCD-560G(海外版) / 〜Hi-Res 2023年8月18日配信開始 JAN/EAN 4560205958460
 ※配信サービスの料金は、各配信サービスのサイトでご案内をご確認下さい。

解説:新井道代(日本語、英語)

オーディオアクセサリー誌〈優秀盤オーディオグレード推薦〉福田雅光氏選
Stereo誌「この音を聴け!」〈推薦〉 高崎素行氏選

バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカなど、古楽界を代表する団体でも活躍する3人が、ピリオド楽器で演奏する、F.J.ハイドンの室内楽の名作「6つのディヴェルティメント」。エステルハージ家に仕えることで培われた作曲技法や独創性を、人気のあったフルートを含む小編成の室内楽曲に詰め込んだ作品です。当時の愛好家をも喜ばせたであろうこの曲集の魅力を大きく引き出した好演。カスタムメイドの電流伝送マイクと5.6MHz DSDによる高音質録音です。


[収録曲目]

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン 6つのディヴェルティメント Hob.IV:6-11

  • 第1番 ニ長調 Hob. IV: 6
    1. Adagio Cantabile
    2. Allegro
    3. Tempo di Menuetto
  • 第2番 ト長調 Hob. IV: 7
    1. Allegro
    2. Adagio
    3. Finale. Allegro
  • 第3番 ハ長調 Hob. IV: 8
    1. Allegro Moderato
    2. Poco Adagio
    3. Finale. Presto
  • 第4番 ト長調 Hob. IV: 9
    1. Adagio
    2. Scherzo. Allegro
    3. Finale. Presto
  • 第5番 イ長調 Hob. IV: 10
    1. Andante con espressione
    2. Adagio
    3. Tempo di Menuetto
  • 第6番 ニ長調 Hob. IV: 11
    1. Allegro moderato
    2. Adagio
    3. Vivace

[演奏者プロフィール]

新井道代 あらい みちよ
東京音楽大学を経て同大学院フルート専攻修了。大学院修士論文「モダン・フルートによるバロック音楽演奏について」は日本フルート協会会報に掲載された。同大学にて1年助手を務めた後、オランダ、デン・ハーグ王立音楽院古楽科フラウト・トラヴェルソ専攻に留学。同音楽院修士課程を修了し、帰国後は、バロックを中心に様々な時代のフルートで演奏活動を行っている。参加CDに、バッハ・コレギウム・ジャパン「J.S.バッハ/マタイ受難曲」、ソフィオ・アルモニコ「スザート/ダンスリー舞曲集」(レコード芸術準特選盤)等。2010年より入間市文化創造アトリエ・ アミーゴで古楽器の演奏会のシリーズを続けている。これまでにモダン・フルートを相澤政宏、梅津正好、植村泰一の各氏に、トラヴェルソを前田りり子、バルトルド・クイケン、ウィルバート・ハーツェルツェットの各氏に師事。アイゼナハ音楽院(御茶ノ水)および主宰教室(所沢)にて、指導にも力を入れている。 →ホームページ      Photograph by Junko Tomiyama

池田梨枝子 いけだ りえこ
東京音楽大学を経て、同大学院音楽研究科修了。講談社・月刊マガジン連載の「四月は君の嘘」において、音源提供・ヒロインの演奏モデルを務めた。大学卒業後古楽に傾倒し、東京藝術大学大 学院修士課程(バロック・ヴァイオリン専攻)に進学し修了。 第30回国際古楽コンクール〈山梨〉第2位。オーケストラ・リベラ・クラシカ、バッハ・コレギウム・ジャパン、オルケストル・アヴァン=ギャルドなどのオリジナル楽器のオーケストラ、アンサンブルの公演・録音に多数参加。NHK-FM「古楽の楽しみ」、NHK「名曲アルバムプラス」に出演。リサイタルシリーズ『池田梨枝子とBasso Continuo』のほか、オリジナル楽器の弦楽四重奏グループ Just our two cents を立ち上げ、 公演を重ねている。古楽オーケストラ・プロムジカ使節団ではコンサートミストレスを務める。

野津真亮 のつ しんすけ
国立音楽大学音楽学部演奏学科卒業。その後、同学音楽研究所バッハ演奏研究部門にて通奏低音を学び、東京藝術大学大学院古楽科修士課程を修了。喜久里誼、藤森亮一、鈴木秀美各氏に師事。また、Philippe Muller、Anner Bijlsma各氏の教えを受ける。現在はオーケストラ・リベラ・クラシカ、オルケストル・アヴァン=ギャルド等のオーケスラ他、室内楽奏者として活 動。国立音楽大学大学院演奏助手、出雲芸術アカデミー講師。


[使用楽器]

  • Classical Flute: 8-keyed flute by Martin Wenner (Singen, 2007) after August Grenser, Dresden 1790
  • Violin: Sebastian Klotz, ca.1740, Mittenwald
  • Violoncello : 20th century, Germany

[Recording Data]

録音日時・場所
2021年※12月20日〜22日 品川区立五反田文化センター 音楽ホール
※ブクレットで2022年となっているのは間違いです。謹んで訂正いたします。
[ 5.6448MHz DSD Recording & 192kHz 24bit Editing ]
使用マイク(ステレオペア)
PureT Records 電流伝送型マイクロホン Schoeps MK2H 無指向性カプセル
設計・製作 : 毛利忠晴(ピュアートレコーズ)2018年バージョン
セッティング
Pair microphones A-B stereo
プリアンプ
PureT Records PT-CMP01
設計・製作 : 毛利忠晴(ピュアートレコーズ)2016年バージョン
ADコンバータ
Mytek Digital Brooklyn ADC
レコーダー
TASCAM DA-3000
マスタークロック
Grimm Audio CC2
AC電源コンディショナ
Waon BIT-15 Balance Power Supply
DSD to PCM converter
Weiss Saracon-DSD
  • Excutive Producer, Recording & Editing : Kazuhiro Kobushi 小伏和宏
  • Assistant Director : Hanae Haruki 春木英恵
  • Cover Design & Art Works : Masako Saimura 才村昌子
  • Tramslation : Masaomi Yanagisawa 柳沢正臣

[録音のこだわり]

すでに古楽の世界で活躍されている3人によるハイドンですので、演奏は安心して聞けるものです。じっくり聴き込むもよし、BGM的に流すもよし。編集室ではいつもの編集用モニターシステムだけでなく、真空管アンプで50年前のフルレンジスピーカを鳴らして聞いてもみましたが、どちらでもそれらしく楽しめる懐の広い録音になっています。いつもの電流伝送マイク2本によるペアマイク録音で、マイクカプセルはSchoepsのMK2Hという弱高域補正型無指向性なので、この状況ではほぼフラットに録れる組み合わせです。録音の準備段階ではヤンネ舘野さんのヴァイオリンソロのときのように中高域の強調補正が必要かと考え、マイクカプセルにアコースティックイコライザ(直径40mmの球体)を取り付けていましたが、セッティングの段階で必要無しと判断しました。アコースティックイコライザの取り付け用のエルボーがついたままなので、マイクの先っぽが伸びたままの変な姿です。基本的には何も引いたり足したりしないのが良いということですね。それでも色々手を打たないといけないことはあります。今回チェロが中央に来る配置ですが、ホールの音響的な拡散がやや不足気味なために、音像が太るというか、どこで鳴っているかつかみにくい状態でした。演奏者にとってもそうであるようで、野津さんがご自身の音が聞き取りにくいとのことで、これらを解決するために、平台車をクリップで掴んでマイクスタンドの前に立てました。これだけのことでチェロの音の副次反射が増え、音像が引き締まり、演奏者にも音が聞こえやすくなりました。あとはしっかりした電源に繋いだ機材で丁寧に録るだけです。電源は会場の音響電源から自社製BIT-15でバランス化したAC電源を供給しています。どんな再生装置でも気持ちよく再生できる音源に仕上がっていますので、ぜひお楽しみになってください。Hi-res音源も、1ヶ月遅れで世界配信されます。良い再生装置をお持ちの方はそちらも聞いてみてください。CDもかなり良い音がしていますが、この録音、Hi-resはだいぶ違いますよ。