詳細情報
聖体奉挙 ターロック・オキャロラン作品全集 第3巻
守安 功(フルート) 守安雅子(アイリッシュ・ハープ/バゥロン)
WAONCD-6030 / 60min Stereo / CD 2008年11月13日発売 オープンプライス JAN/EAN 4560205959030
解説:グローニャ・ハンブリー、守安 功(日本語、英語)
レコード芸術誌〈準特選〉
アイルランドを代表する最も重要な作曲家で、盲目のハープ奏者でもあったターロック・オキャロラン(1670-1738)の全作品を紹介するシリーズの第3巻です。現存するオキャロランの作品の中で唯一宗教的題材をタイトルとした「聖体奉挙(The Elevation)」を含む33曲。バゥロン(太鼓)も加わって、新たな響きを楽しめます。
[収録曲目]
- Hugh O'Donnell
- Captain O'Kane
- The Elevation
- Colonel Irwin
- Planxty Nancy Vernon
- Lady Blayney
- Mrs. Anne MacDermott Roe
- Lady Wrixon
- Banks of the Shannon
- Maurice O'Connor
- Molly St. George
- Thomas Burke
- Kean O'Hara First Air
- Mrs. Sterling
- Jem the Miller
- Elizabeth MacDermott Roe
- O'Reilly of Athcarne
- Elizabeth Nugent
- Susanna Kelly
- Lady Dillon
- Isabella Burke
- O'Flinn
- Mrs. O'Conor
- Denis O'Conor
- Betty O'Brien
- Carolan's Cottage
- Beauty in Tears
- Dr. John Stafford or Carolan's Receipt
- Goodbye Blessed One
- Captain Higgins
- The Lamentation of Ireland
- Owen O'Rourke
- Lament for Owen O'Rourke
[演奏者プロフィール]
守安 功 もりやす いさお
桐朋学園大学古楽器科卒業、同研究科修了。在学中、第10回全日本リコーダーコンクール独奏部門において、最優秀賞及び朝日放送賞を受賞。また、20代は江戸里神楽四代目家元若山胤雄に日本の笛と太鼓を師事し、国指定重要無形文化財江戸里神楽若山社中囃子方として活躍する。現在は、アイルランド音楽の演奏と研究に専念している。アイルランドの音楽、ダンス、文化などについての著訳書7冊。
守安雅子 もりやす まさこ
アイルランドで出会った音楽家たちの演奏に魅了され、アイルランドの伝統音楽の演奏を始める。現地の多くの名人たちから、コンサーティーナとアイリッシュ・ハープを学ぶ。夫の功とともに、アイルランドにて2枚のアルバムを制作する。その活動は、2002年、アイルランド国営放送で、ドキュメンタリー番組として放映された。
[使用楽器]
フルート Martin Doyle (2003&2005)、Eamon Cotter (1998)
アイリッシュ・ハープ Paddy Cafferky (2005)
バウロン Burren Bodhrans
[Recording Data]
- 録音日時・場所
- 2008年1月8日、9日、11日 神奈川県立相模湖交流センター
- [ 2.8224MHz DSD Recording & 96kHz 24bit Editing ]
- 使用マイク(ステレオペア)
- MBHO MBP604/KA1100K
- セッティング
- Pair microphones A-B stereo
- プリアンプ
- Millennia HV-3C type I
- レコーダー
- TASCAM DV-RA1000
- マスタークロック
- Rosendahl nanosyncs
- DSD to PCM converter
- DCS 974
- Excutive Producer, Recording & Editing : Kazuhiro Kobushi 小伏和宏
- Assistant Director : Yoko Ayabe 綾部曜子
- Cover design & Art works : Masako Saimura 才村昌子〈オフィシャルサイト〉
[録音のこだわり]
第3巻は第2巻と同時に収録しました。ですので、セッティングは第2巻と全く同じです。でも、音に敏感な方は、第2巻と第3巻に音色の微妙な違いがあることにひょっとすると気がつかれるかもしれません。その原因は編集機(Waon DAW mk III)にあります。と言っても、音質調整をしたのではありません。実は第2巻をリリース後、第3巻の編集作業をまさに始めようとしたとき、編集機のATAインターフェースが壊れてハードディスクにアクセスできなくなりました。そこでインターフェースカードを新しいものに取り換えたのですが、それだけのことで音色が少し変わったのです。デジタルのバイナリデータだけが通っているところなのに(しかも音声データは仮想メモリーへのアクセスの時に通るだけのはずなのに)、取り換えたことで音色が変わりました。何だか不思議な気がされるかもしれませんが、意外とこんなことが多いのです。外付けのハードディスクの置き場所を変えたら音が変わったり、編集機の電源ケーブルの取り回しを変えたら音が変わったり、デジタル音声は音が変わらないと思われるかもしれませんが、むしろ常に音が変わらないように色々な工夫をしています。その工夫も編集室の中だけでならあまり問題はないのですが、録音セッションでホールなどへ出かけたとき、特にこの全集のように異なる時期に同じホールで同じ音源を録るというような場合は結構頭の痛い問題です。それはともかく、第2巻と同様にすてきな演奏が良い音で収録できていますし、バゥロンもこのシリーズでは初お目見えです。新しい響きをお楽しみ下さい。バゥロンの入っている曲(トラック24)は、全体の音量を少し下げたものの例によってノーリミッターです。大きめの音量でお聴きの場合はご注意を。まあそんなに鋭いピークがあるわけではないのですが...。