詳細情報
祈り INORI
守安 功(フルート/ホイッスル/ゲムスホルン)
守安雅子(アイリッシュ・ハープ)
中尾敦子(うた)
WR-2015 / 43min Stereo / CD 2008年8月31日リリース オープン価格 完売しました。
解説:守安 功(日本語)
福島県のカトリック二本松教会の創立50周年を記念して制作されたCDです。ターロック・オキャロラン作品全集の制作をはじめ、アイルランド音楽で活躍中の守安功さんと守安雅子さん、そして、オペラ、リート、日本歌曲などで活躍しているソプラノの中尾敦子さんの3人が祈りをこめて演奏しています。
表紙の聖母マリア像はカトリック二本松教会礼拝堂前にお立ちのものです。
[収録曲目]
- 聖母マリア讃歌 (中世スペインの「聖母マリアのカンティガ集」より)
- 聖パトリックの日 (アイルランドの伝統音楽)
- 聖母マリア讃歌 (アイルランドに古くから伝わる讃美歌)
- アメイジング・グレイス (John Newton作詞/作曲者不詳 19世紀以前)
- ディレイニー夫人 (Turlough O'Carolan曲)
- 夏の終わる時 (Phil Cunningham曲)
- ある日ベツレヘムで (アイルランドに古くから伝わる讃美歌)
- クリスマスの日の朝 (シェトランドの伝統音楽)
- 春の日の花と輝く (堀内敬三作詞/アイルランド民謡)
- メイブル・ケリー (Turlough O'Carolan曲)
- 世界貿易センタービル (Vincent Broderick曲)
- ロス・メモリアル・ホスピタル (Phil Cunningham曲)
- 庭の千草 (里見義作詞/アイルランド民謡)
- 妖精の女王 (Turlough O'Carolan曲)
- ミス・ローワン・デイヴィス (Phil Cunningham曲)
- エドワーズ夫人 (Turlough O'Carolan曲)
- ポート・ゴードン (スコットランドの伝統音楽/Turlough O'Carolan編曲)
- 元后あわれみの母 (Salve Regina グレゴリオ聖歌)
[演奏者プロフィール]
守安 功(もりやす・いさお) 守安雅子(もりやす・まさこ)
守安功と雅子の二人は、1990年代より、アイルランドに毎年、数ヶ月間滞在し、変わりゆくこの国を見つめ続けてきました。そして、今は亡き名人たちを含む、アイルランドのさまざまな地方の演奏家たちから教えを受けてきました。その活動は、ドキュメンタリー番組にもまとめられ、2002年、アイルランド国営放送でも放映されました。伝統的な奏法をベースにしながら、最近では、アイルランドとスコットランドの、17世紀から19世紀の音楽の発掘と演奏や、新しく作られた名曲の紹介なども、積極的に行っています。2007年に始まった、世界初の試みとなる、アイルランドで最も重要な作曲家、ターロック・オキャロランの全作品録音プロジェクトは、各方面より注目を集めています。
中尾敦子(なかお・あつこ)
同志社女子大学音楽学科声楽科卒業。同大学音楽学会《頌啓会》専修修了。三原剛、今泉道隆の各氏に師事。大学卒業後、楽器としての体、声づくりを中村勢津子氏のもとで研鑽を積む。広島オペラルネッサンスの勉強会や久留米サマーコンサートに参加。2003年岐阜県サラマンカホールにて「フィガロの結婚」伯爵夫人役で出演。2006年モーツアルトの歌曲とオペラアリアでリサイタルを開催。2007年第8回大阪国際音楽コンクール声楽部門入選。現在は地域のサロンやホール、老人福祉施設等で演奏会の企画開催を行っています。
[Recording Data]
- 録音日時・場所
- 2008年5月16日 神戸芸術センター・プロコフィエフホール
- [ 96kHz 24bit PCM recording & Editing ]
- 使用マイク
- MBHO MBP604/KA300NB(L-R)
- Neumann M147tube(Center)
- セッティング
- Optimized Cardioid Triangle-(OCT)
- プリアンプ
- Millennia HV-3C type I(L-R)
- Grace Design model 201(Center)
- ADC & ミキサー
- Metric Halo mobile I/O 2882+DSP version 4
- レコーダー
- TASCAM DV-RA1000
- マスタークロック
- Rosendahl nanosyncs
- DDC
- dcs 974
- Producer : Isao Moriyasu 守安 功
- Director, Recording & Editing : Kazuhiro Kobushi 小伏和宏
- Assistant Director : Yoko Ayabe 綾部曜子
- Cover design : Kazuhiro Kobushi 小伏和宏
[録音のこだわり]
自主制作品の常でもありますが、限られたバジェットと限られた時間の中で確実にある程度のクォリティーを確保しなければなりません。今回は、コンサートのために神戸に来た守安さん達を1日で収録するために、新神戸駅近くのホールを使いました。ピアノ演奏用に作られた小ホールで響きが少なく、外部からの騒音の浸入もあったので、はじめからイコライザーとリバーブの使用を前提に収録しました。マルチマイク+アンビエントで行きたいところでしたが、会場内にフラッターエコーが立っていたので、アンビエントマイクのセッティングが困難でした。そこで、スポットマイクと音場形成の両方を兼ねさせるという意味合いで、OCTという3本の単一指向マイク(実際には両脇は広単一指向を使用)を約30cmずつ離して一列に並べるセッティングを使用しました。結果としてクリアな集音と明確な音像定位が得られ、編集でサンプリング・リバーブを付加してもボケボケにならない録音ができました。Metric Halo mobile I/0 2882+DSPでアナログ-デジタル変換をしてミキシングした信号をデジタルのままTASCAM DV-RA1000に入力して収録しました。出来上がりの音はなかなかきれいです。